自分に合った美容室選びってとても難しいですよね。
- よく分からないから待遇だけで決めちゃった。
- 雰囲気だけで決めちゃった。
- 本当は長く働ける美容室を探したかったのに、自分とは合わないから辞めようかな・・・
そんな悩みを抱える美容師さんが多く、離職率が高い職種としてあげられるのが美容師さん。
今の時代、働き方も多種多様。
自分に合った働き方は?形態は?自分に合った美容室ってどんなとこ?働く美容室選びってもの凄く大事なこと!
悩みを抱える美容師さんが長く働ける美容室を見つけられるきっかけになればと思います。
就職活動・転職活動などの時の参考にしてみてください。
1.美容師として働く為の免許取得
美容師として働く為に必要な「美容師免許」の取得。
美容師免許取得するためには、厚生労働大臣が認定する国家試験に合格しなければいけません。
試験内容は、筆記と実技。
この2つの試験を合格し免許申請の権利を得ることができます。
※試験を受けるためには、同じく厚生労働大臣が指定する美容師養成施設を卒業していることが必須となります。
(修業期間:昼間・夜間過程は2年以上、通信課程は3年以上)
美容師国家試験合格後、免許の申請を行い、免許を受け取ってはじめて「美容師免許取得者」になれるんです。
2.美容師免許取得の為の学校選び
美容師免許を取得できる美容師国家試験を受ける為には、まずは美容師養成施設に通わなければいけません。
ここでは、美容専門学校についてご紹介します。
修業方法は3つ、昼間過程・夜間過程・通信課程があります。
昼間・夜間過程は2年、通信課程は3年と就業期間が異なります。
免許取得までをどのように過ごしたいか、以下のような理由で修行方法を決める方が多いのではないでしょうか。
- 学校通いに専念したい方は昼間過程
- 仕事をしながら美容師を目指したい方は夜間過程
- 美容室で働きながら免許取得を目指したい方は通信課程
また、実際に学校の通い方で学費も大きく変わります。
学校によって異なりますが
昼間過程であれば200〜300万
夜間過程は160〜250万通信課程は50〜100万
夜間過程でも3年制の学校もあり昼間過程との金額差がない学校も多いのが現状です。
一方、通信課程では昼間過程の3分の1〜4分の1ほどの学費となる為、通信課程での修業が一番安くなります。
中には市が運営する学校もあり、昼間過程でも100万以下で通える美容学校もあります。
美容専門学校によって定員数も大きく異なります。
- 少人数の学校が良いのか?
- 沢山学生がいる学校が良いのか?
- 憧れる美容師さんが卒業した美容学校に通いたいのか?
- 金額面で選ぶのか?
自宅から通いやすい場所なのか、どんな雰囲気が好きなのかなど、学校選びのポイントは様々あります。
何を重視したいのかによって、自分に合った美容学校を見つけ、美容師を目指してくださいね!
3.「美容師×求人」「美容師×転職」自分に合った働き方選びとは?
はじめて美容師として美容室に勤務する場合、アイリスト・ネイリストさんなど他職種以外、ほとんどの方がアシスタントとして勤務されると思います。
そして、沢山の練習・実践を積み、スタイリストデビューを目指します!
それが美容師さんの働き方の王道でしたが最近では、アシスタント・スタイリスト以外にも様々な職種が生まれています。
スタイリストを目指さずアシスタントのプロとして活躍される方をスーパーアシスタントと呼んだり。
ヘッドスパを得意としスパ業務をメインとするスパニスト
カラーに対する様々な知識と技術を持ったカラーリスト
ヘアケアやスカルプケアなどケアメニューを専門に行うケアリストなど。
美容師として働く上で様々な職種があり、将来どうなりたいのか。
あなたがどんな美容師を目指したいのかによっても働く美容室選びが変わってくると思います。
まずは、各職種についてどんな仕事内容なのかをまとめてみます。
・アシスタントとは?
カットまでの全て担当できるスタイリストになる為には、アシスタントとして各項目の技術を修得していく必要があります。
- シャンプー
- カラー
- パーマ(ワインディング)
- カット
- セット技術
上記をマスターしスタイリストとしてデビューができます。
働く美容室によって、デビューまでの期間や教育方法は異なりますが、多くの美容室ではデビューまでのカリキュラムがあり、そのカリキュラムに沿って進めていきます。
1人1人のペースに合わせて指導し、デビューまでの期間は1年〜3年と、アシスタントさんのそれぞれのペースに合わせてと言う美容室が多いのが現状です。
はじめて美容室に入社した時は掃除・電話対応・お会計などの雑務がほとんどだと思いますが徐々に出来る仕事が増えていきます。
きるようになった技術から入客をし、次のステップへ♪
スタイリストのアシスト業務をし経験を積みながら、1歩ずつスタイリストデビューへ近づいていきます!
一緒に働くスタイリストにとって、アシスタントのサポートはとっても重要です。
アシスタントがいてくれることでスタイリストが担当できるお客様の人数も大幅に変わります。
ただアシスタント業務をこなすのではなく、スタイリストと一緒に沢山のお客様を担当できる喜びや楽しさを感じることでやりがいに繋がると思います。
最近、大手美容室ではアカデミーを設け、営業時間中を練習時間にあて最短でデビューを目指せるようにしたり、個人サロンでも午前中を練習時間にあてるなど様々な工夫が見られます。
スタイリストを目指すアシスタントさんにとって、働く美容室選びの中で教育方法も大きなポイントになります。
スタイリストとは?
スタイリストとして働くには
- シャンプー
- カラー・パーマ(ワインディング)
- カット技術など
全ての技術修得が必要となります!
(働く美容室でのメニューにもより、セット・着付けなどの技術習得必須の場合もあります。)
最近では、男性のお客様に入客できればJrスタイリスト・女性も担当できるようになれば「スタイリスト」と言うようにデビューを2段階に設定している美容室もあります。
全ての技術を習得したスタイリストは、更に技術面・接客面を磨き、担当のお客様を増やすことが仕事のやりがいに繋がります。
また、美容師のお仕事とは、お客様の容姿を美しくすることとされています。
お客様の好みやお客様の骨格や雰囲気に合わせて、よりお客様の魅力を引き出すお仕事。
技術はもちろん、カウンセリング力も重視されます。
スタイリストのみが在籍するかアシスタントも在籍するかによって、スタイリストの業務が少し異なります。
スタイリストのみが在籍する美容室では、掃除や洗濯・電話対応・お会計など美容室に関わる全ての業務をスタイリストが行います。
アシスタントが在籍する美容室では、このような業務をアシスタントもサポートしてくれますが、アシスタント教育もスタイリストの仕事となります。
マンツ−マンで全て担当したいのか、アシスタントと共に施術をしたいのか。
など、接客のスタンスによっても働く美容室選びのポイントが変わってきます。
スタイリストさんが転職をされる場合、今働いている美容室とのメニューの違いや価格、使用している薬剤などもチェックして探されると良いと思います!
求人情報だけでは分からい時は、サロン見学などに行き、実際に聞いてみると良いでしょう。
スーパーアシスタントとは?
近年増えているのが、この「スーパーアシスタント」と言う職種です。
アシスタントとの違いは、スタイリストを目指さず、アシスタントの「プロ」を目指す職種になります。
カット以外の業務を全て担当できる“スタイリストのアシスト業務を極めたい方”と言うニュアンスでしょうか?
カット業務以外の全ての技術を習得するので、働く美容室での教育方法は、スタイリストを目指すアシスタントと変わりません。
多くの方は、最初からスーパーアシスタントを目指すと言うよりもアシスタントとして入客をしていく中で、アシスタントとしてのやりがいを感じ、目指す方向を変えています。
このような働き方を求める美容室さんも多く、スーパーアシスタントの求人も一定の割合であります。
スーパーアシスタントもしくは、プロアシスタントと呼ぶ美容室もあります。
「アシスタント業務が好きだけどスタイリストになりたい気持ちがなくなってしまった。」
そんな方にピッタリなお仕事だと思います!
スタイリストを目指さないから転職をするのではなく、美容師としての在り方を変えて大好きな美容師を続けられる方法も考えてみてはいかがでしょう。
カラーリストとは?
「カラーリスト」とは、名前の通りカラーを専門に担当する美容師さんをカラーリストと呼びます。
このカラーリストもスーパーアシスタントと同様にアシスタントの新たな働き方として注目されています。
カラーリストの定義はサロンにより様々です。
スタイリストを目指す段階でのポジションとして、カラーリストと言う立ち位置がある美容室もあれば、スタイリストを目指さずカラーのプロとしてサロンでの全てのカラーの配合などを任されているような働き方をしている美容師さんもいます。
カラーリストとしてはもちろん美容師免許が必須となりますが、その他
- パーソナルカラリスト検定
- 色彩検定
などの資格を取ることにより、更に知識を持ったカラーリストとして活躍することも!
日本の美容室でカラーリスト在籍サロンはまだまだ少ないですが海外の美容室ではカラーリストのポジションが確立されています。
また、最近ではカラー専門店も多く出店され、主婦や子育てで美容師の仕事から離れていた方の活躍の場として多く美容師さんが復帰を実現しています。
スパニストとは?
「スパニスト」は、ヘッドスパを中心にお客様の頭のケアを行うことを専門としたお仕事です。
ヘッドスパとは頭皮の洗浄やマッサージで血行の流れを良くし、頭皮の活性化を促すと共に心身のリラックス効果も与えます。
ヘッドスパ専門店やドライヘッドスパの流行により、スパニストの人口は増加しています。
また、スパメニューに特化した美容室やエステサロンでもリラクゼーションメニューとして取り入れられるなど、スパニストとしての活躍の場は広がっています。
ヘッドスパのディプロマを取得して美容師として活躍する方もいれば、専門スタッフとして美容室やエステサロンで活躍する方もいたり、ヘッドスパ専門サロンでの働き方もあります。
ヘッドスパメニューはサロンにより様々。
スパニストとしてどのような環境で働きたいかにより、職場の選び方も変わってくるのではないでしょうか。
活躍の場が広い分、まずはどんな風に働きたいのか!を明確にしてみてください。
美容師免許がない方でもドライヘッドスパ専門店などでスパニストを目指すことも可能です!
ケアリストとは?
美容室でヘアケアやスカルプケアを専門に行う美容師さんのことを「ケアリスト」と呼びます。
カットやカラーなどは行わず、毛髪科学の知識を持ち髪質改善などケアメニューのみを専門としたお仕事です。
現在、ケアリストのみの専門職と言うよりもアシスタント・スタイリストが付加価値としてケアに対する様々な知識を持ち、美容師として活躍されています。
メーカー商品に対してのディプロマなどもあり、取得することでアシスタント・スタイリストがソムリエ的なポジションで働くことも可能です!
現状はケアリストと言う職種はまだまだ認知されていませんが、カラーリストやスパニストのように今後専門職として活躍できるような日が来るかもしれません。
4.働き方の種類・違いとは?(雇用・業務委託・派遣)
「美容師としてどんな仕事をしたいのか?」
が明確になれば、次は働き方の種類を選びましょう!
働き方と言っても正社員・パートのような雇用もあれば、業務委託・派遣のような働き方を選択することも可能です!
どんな働き方をしたいのかによってメリット・デメリットが見えてくると思います。
まずは、各働き方を知り、自分に合った働き方をぜひ見つけてください!
・美容室の正社員
美容室の正社員とは?
一般的には期間の定めのない労働契約で雇われ、その企業(サロン)の就業規則で定められた所定労働時間の上限(フルタイム)まで労働する人のことを指します。
正社員もしくは、正規社員と呼ばれることもあります。
雇用期間が決まっていないので定年まで働き続けることができるのが正社員なんです。
基本的には正社員とはフルタイムで働く方を言いますが、最近では女性の職場復帰を応援する企業(美容室)も増え、短時間正社員制度の導入も増えています。
美容室であれば、個人事業主で運営されているサロンなら、社会保険は必須ではありませんが法人(会社)であれば正社員雇用の場合は社会保険が必須となります。
また、給与面で保障されているのが正社員の特徴です。
その他、各種手当・賞与など企業(美容室)により内容は異なりますが福利厚生が整っていて安定した働き方ができます。
最近では、労働時間や福利厚生・給与面など「働き方の改善」を行う美容室も増えており、従業員の働く環境を整えたり、長く安心して働けるよう独立支援やFC制度などの制度導入も多く見られます。
・美容室のアルバイト・パート
アルバイトやパートは、法律的には正社員や契約社員と同じ労働者となります。
ただし、正規雇用である正社員に対し、有期労働契約である「パートタイマー」「アルバイト」は非正規雇用なりますので、期間の定めがあります。
アルバイト・パートと呼ばれる働き方をする方の労働基準法の上では区別はありません。
では、どういった方をアルバイト・パートと呼ぶのかと言うと、パートは主婦や子育て中の時間制限がある方のパートタイムで働く方を呼び、それ以外の学生さんなどをアルバイトと呼んでいます。
アルバイト・パートも企業(美容室)に雇用される働き方の為、勤務時間により社会保険・雇用保険は必須となります。
また、時給制などでの給与面の保障はもちろん、正社員と比べると劣るケースもありますが交通費などの支給もあり福利厚生もあります。
30代以上の女性美容師さん募集を行うために、パート雇用を強化するサロンが増えている傾向もあり、パート美容師さんを求める美容室も年々増えています。
また、美容学生のアルバイトなど、学校に通いながら働けるサロンも沢山あります!
・美容室の業務委託
「雇用」とは、会社の従業員となって働く雇用形態を意味するのに対し「業務委託」とは、「自社の業務を外部に委託すること」を言います。
業務委託契約の場合は労働者でなく個人事業主となる為、労働法の適用がないので報酬の保障はなく、確定申告も行わなければいけません。
保障はありませんが、やった分だけ稼げるのが業務委託の働き方です。
ここ10年ほどで業務委託の美容師さんのみが働く業務委託サロンと呼ばれる美容室が急激に増え、業務委託と言う働き方が認知されてきました。
「委託スタイリト募集」「業務委託スタッフ募集」などは、業務委託契約を結ぶ会社(美容室)が集客を行い、そこで業務委託として業務を委託された美容師さんがお客様を担当する。
その売上に対し売上のパーセンテージを報酬として得ることができます。
逆に時間の縛りもない為、安定よりも「稼ぎたい!」「自分のペースで働きたい!」そんな美容師さんに合った働きだと思います。
・面貸し
面貸しも個人事業主である業務委託と言う働く方ではありますが、ややこしいのですが先程あげた業務委託とは別の考え方で「面貸し」と呼ばれる働き方があります。
業務委託・面貸し(フリーランス)など、美容業界では様々な呼び名がありますが基本的には全て業務委託となります。
業務委託と面貸しと呼ばれる美容師さんの大きな違いは、面貸しは顧客を持っている美容師さんが美容室の場所(面)を借りて、自分のお客様を担当します。
(業務委託は会社(美容室)が集客を行ってくれます。)
集客を行わない分、面貸しに比べ業務委託の方が報酬となるパーセンテージが高い為、顧客をお持ちの美容師さんはより高い報酬を目指せます。
また、面貸しの場合、多くのケースが単価なども個々で決められるので、前サロンと同じ価格や単価を上げることも美容師さん自身の判断で行うことができます。
・派遣美容師
派遣美容師とは?
美容師さんが派遣サービス会社に登録し、その派遣サービスを要請する美容室で仕事をする働き方を「派遣美容師」と言います。
働きたい日数や時間、技術に合ったサロンを派遣会社が紹介してくれるので、スタイリストだけでなくアシスタントとしても派遣で働くことが出来ます。
また、登録する派遣サービス会社での社会保険もありますし、基本的には条件に見合ったサロン以外での働き方はありません。
同じ美容室で働き続けるわけではない為、顧客を付けたいと言う方やスタッフやお客様との人間関係の構築を考える方には向いていないかもしれませんが、そのようなことにこだわらない美容師さんには合った働き方かもしれません。
また、長く働く美容室を見つけるまでの間に派遣美容師として働く美容師さんも多くいます!
それまでの期間をうまく使って派遣サービスを利用することも、ずっと派遣美容師として働くことも選択次第だと思います!
どんな働き方がしたいのかは
- 年齢
- 環境の変化
- 結婚・出産
などライフイベントに合わせても変わるものだと思います。
どんな働き方があるのかを知っておくと、変化が訪れた時にも選択肢も広がります!
働き方を知った上で、雇用と業務委託のメリット・デメリットを考え、自分らしく美容師を続けられる方法を選択しましょう!
【正社員・パート美容師さんのメリット・デメリット】
《メリット》
正社員・パートなど雇用で働く美容師さんのメリットは、やはり「保障」だと思います。
給与面の保障はもちろん、社会保険などの福利厚生、手当てなどの待遇、こう言った様々な面で保障されているのが雇用で働くメリットです。
正規雇用である「正社員」と非正規雇用である「パート」では、福利厚生や待遇面が異なるケースもこれまで多かったのですが2020年より「働き方改革」の一環で「同一労働賃金」が施行されましたので、パートや派遣など非正規雇用者も正規雇用と同等の待遇や賃金を得ることができるようになりました。
ですので、正社員もパート・アルバイトも雇用であれば同等の保障を受けられることになります。
その他のメリットとすれば、役職などのポジションを目指せたり、それに見合った仕事を任せてもらえると言うやりがいも雇用のメリットだと思います。
《デメリット》
時間的拘束が雇用のデメリットになるのでしょうか。
決まった勤務時間・出勤日数の中で働くということ。
あとは美容室の場合、スタイリストのアシスタント教育・採用活動・ミーティング・社員旅行など、サロンワーク以外の業務やイベントあること。
但し、これをデメリットと感じるのは人それぞれだと思います。
こう言ったことに縛られたくないと言う方は業務委託の働き方の方や派遣などの働き方の方が合っているかもしれません。
【業務・面貸しのメリット・デメリット】
《メリット》
委託・面貸しなど個人事業主(業務委託)で働く最大のメリットは時間と報酬だと思います。
決まった労働時間がなく、やった分に対して報酬が支払われるのが業務委託の働き方です。
入客し売上を上げた分だけ報酬がUPするので「稼ぎたい!」と言う美容師さんにピッタリの働き方だと思います!
また、短時間でも高単価・入客数で売上を上げられる美容師さんにとってもメリットが大きいです!
最近では、会社としてアシスタントを雇用してくれる業務委託サロンも増えてきたので、お客様を掛け持ち、売上を上げやすくなったサロンも多いように見えます。
委託・面貸しとひとくくりに言ってもスタイルが様々あります。
- マンツーマンなのか?
- 単価がいくらぐらいなのか?
アシスタントが在籍しているのかなど、チェックしてみることをおすすめします!
《デメリット》
委託・面貸しのデメリットは保障がないこと。
報酬の保障や福利厚生・待遇などは一切ありません。
安定や保障を求める方には向いていない働き方だと思います。
業務委託は「自分の売上で全ての報酬が決まります」
面貸しでなく委託であれば、会社として集客に力を入れてくれるサロンが多く、逆を言えば集客力がないサロンであればあまり稼げないと言うことになります。
「集客力」もサロン選びの大きなポイントになります!
また面貸しであれば、顧客をお持ちの方が対象となりますが中には新規客を担当させてくれるサロンもあります。
顧客が減少すれば面貸しの方でも売上の安定は見込めません。
こう言ったデメリットや不安を解消できるサロン選びをオススメします!
【美容室選びのポイントとは?】
美容師さんが就職先を選ぶにあたり、正社員・パート・委託などの働き方はもちろん大事なことです。
でもそれだけでは、働きたいサロンは見つけられないと思います。人それぞれ選ぶポイントは違うと思いますが考えられる美容室の特色を以下にまとめてみます。
大型サロンと個人サロン
一緒に働くスタッフの人数や規模感は働く上でとても重要です。
一般的に大型サロンと聞くと
- 全国に美容室を展開をしている
- 従業員数も多い
- その店舗で働く美容師さんも沢山いる
そんなイメージがあります。
逆に個人サロンはと言うと
- 少人数
- お客様やスタッフさん同士が蜜に関わっている
このようなイメージの違いがあります。
どちらもメリットがあると思います。
教育方法も異なれば、イベントなどのあり方も違います。
どんな規模感が自分に合っているのかを見るには、まずはサロン見学に行ってサロンの雰囲気を見てみると良いと思います!
アットホームサロン
アットホームと言う言葉だけ聞くと個人サロンに当てはまる印象を持ちますが、大型サロンでもアットホームな雰囲気の美容室は沢山あります。
求人の掲載情報の中で「アットホームサロン」と記載されているのをよく見るかと思いますがアットホームの意味は
- 自分の家にいるようにくつろげる
- 家庭的
そんな落ち着ける温かい雰囲気をアットホームと言うようです。
仲は良いけど、ほど良い距離感を保っているのでアットホームと言う言葉は求人情報に掲載しない。
と言う美容室もあります。
こちらも実際の働くスタッフさんの雰囲気、美容室の雰囲気を見て、決めることをオススメします!
クリエイティブ活動
美容師さんのクリエイティブ活動は様々なものがあります。
- コンテスト
- ヘアショー
- 雑誌撮影
- イベントのヘアメイク
など、どんなことに力を入れているのか、そして自分がどんなことにチャレンジしたいかによって美容室を選ぶ方法もありです!
クリエイティブ活動は、作品づくりなどを指すことが多いですがクリエイティブ活動以外を行っていなくても、着付けやヘッドスパなど得意を磨けるサロンも沢山あります。
・どんな美容師を目指したいのか?
・どんな美容師生活を送りたいのか?
によって働く美容室を選んでみてください!
海外研修
海外に興味のある方は、こう言った情報を見て見るのも良いと思います。
海外研修のあり方は美容室によって異なります。
例えば、海外に直営店舗がある美容室もあれば、提携サロンでの研修が受けられたり、社員旅行兼海外研修のような形で海外の美容室の見学をされているような美容室もあります。
将来海外でチャレンジしてみたいと言う方は、海外にも店舗があり勤務可能なサロン選びをされると夢が実現すると思います!
また、オーナーさんが海外での経験がある場合、提携サロンとして数週間の海外研修など受けられる美容室もあるようですので、興味のある方は面接の時に詳しく聞いてみてください!
マンツーマン接客
スタイリストの方はこの項目をチェックされる方が多いのではないでしょうか?
マンツーマン接客は、基本最初から最後まで1人でお客様を担当することを指します。
- 「最初から最後まで自分で担当をしたい。」
- 「お客様と蜜に関わりたい。」
そんな美容師さんにはピッタリの接客方法だと思います。
ですが、最初から最後まで全てを担当する場合、入客数と言う数にこだわることが難しくなります。
「どんな接客のスタイルが自分に合っているのか?」をぜひ考えてみてください!
美容室の産休育休制度
男性美容師さんは気にされないかもしれませんが、中途の女性美容師さんで転職をされる時に気にされる方は多いと思います。
産休育休制度がある場合、育休後にパートや短時間正社員など、今までとは違った働き方に対応してくれる美容室が多いです。
結婚・出産後も長く務めたいと考えられている方は、こう言ったことにも目を向けてサロン選びをすると良いです!
また、実際に産休育休を経て戻っている先輩美容師さんがいるかなども判断基準になりますので、チェックしてみましょう。
独立支援、FC制度あり
先々、自分のお店を持ちたいと思っている方には、独立支援やFC制度のある美容室がオススメです!
独立の為のノウハウを教えてくれる美容室もありますし、グループサロンとして出店、既存サロンをFCとして譲り受けることができるような美容室もあります。
「独立は考えているけど不安もある・・・。」
そんな方には、サポートがある美容室を選ぶと良いかもしれません!
美容室の求人情報には、こう言った様々な美容室のPR情報の掲載があります。
具体的な内容や仕組みなどは、美容室によって必ず異なります。
詳しい内容は、サロン見学や面接時に確認することで
「思っていた感じと違った」
と言うギャップが生まれにくいと思います。
気になったこと、興味のあることは実際にお話を聞き、自分がやりたいことや働きたいサロンのイメージに近い美容室をぜひ見つけてください!
労働条件重視
労働条件って何?と言うと
「賃金」「お休み」「勤務時間」
などの給料面や働き方のことを言います。
例えば、お休みで言うと
- 完全週休2日が良いのか?
- 隔週休2日制が良いのか?
によってもお給料は異なります。
完全週休2日制の場合は、隔週休2日制に比べてお休みが多い分、固定の給料は低くなります。
最近では、完全週休2日制と隔週休2日制を選べる美容室も増えているので、働いてみて働き方(休日日数)を変更することが出来る美容室もあります。
完全週休2日制の注意すべきポイント!
「絶対に完全週休2日制が良い!」
と言う方が気をつけなければいけないのは、週休2日制と言う記載です。
「完全週休2日制」と「週休2日制」には違いがあるんです!
完全週休2日制は、週に必ず2日間のお休みがあること。
週休2日制は、1ヵ月の間で1回でも週2日の休みがあれば週休2日制と記載ができます。
絶対完全週休2日制が良いと言う方はサロン選びの時にご注意くださいね!
心配であれば入社前に確認されることをオススメします!
また、勤務時間も働く美容室によって様々なので
どんな働き方がしたいか?によってサロン選びをされると良いと思います。
業務委託の場合
業務委託の方は、完全週休2日制でも隔週2日制でも週2〜3日出勤でも、募集をしている美容室との条件が合えば、希望に合わせた働き方ができます。
業務委託サロンでも出勤の数によって報酬面を保障してくれる美容室もありますので、業務委託が初めてだから不安と言う方は、保障がある美容室を選ぶのも安心して働ける要素かもしれませんね!
就職・転職活動で悩んだ時は自己分析!
どんな美容室を選んだら良いのか迷ったり、悩んだ時には、まずは自己分析からはじめてみましょう!
「どんなサロンが良いのか?」ではなく
「どんな美容師を目指したいのか?」
「何が得意なのか?」
など自分を知ることで、就職活動・転職活動も変わってくると思います。
自分の強みや弱みを自分が知ることで、強みを活かせるサロン選びが出来たり、苦手を克服できるサロン選びも出来ます。
自分の強み・弱みを活かす
雰囲気が好きだったから、待遇が良かったから、と言う理由でだけで働くサロンを選ぶよりも、強みや弱みを活かして働ける美容室を見つけると、入社後に自分が成長できたり、満足して働けることにも繋がります。
例えば、大人数が苦手と言う方は少人数サロンの方が合っていると思います。
競い合った方が自分の力が発揮できる方は同期が沢山いるような大人数の美容室を選ぶと良いでしょう。
自分の性格分析
技術面だけでなく、人間性や精神面での自己分析をしておくと、より自分に合った美容室を見つけやすいと思います!
自分で自己分析をした後に、周りの人(友達や学校の先生)に聞いてみるのも良いでしょう。
自分が強みだと思っていなかったことが、他者から見たら強みと感じられていることもあります。
人に聞く事によって新たな発見ができるかもしれません!
自己PR
自己分析をしておくと、面接や応募時での自己PRの時にも活かすことが出来ます!
「私はこの技術が苦手だけど、毎日練習をして技術を習得することが出来ました。」
「同期よりも技術習得は遅かったけど、誰よりも練習をしました。」
「どんなことに対しても継続してチェレンジすることが私の強みだと思います。」
こんな風に、自分の苦手があったとしても
「凄く前向きに頑張れる子」なんだと言う印象を受けると思います。
誰もが強みも弱みもあると思います!
弱みも言い換えれば強みになったりもします!
美容室に行って面接をするのは緊張しますが、自己分析を元に自分をしっかりアピールしてみてください!
きっと良い結果に繋がると思います♪
面接・入社前に美容師だからできること
「どんなサロンで働きたいのか?」
「どんな働き方をしたいのか?」
自己分析で明確になれば、あなたが実際に働きたいと思うサロンを探してみましょう!
応募する前に
皆さんが普段想像する求人応募の流れはきっと
応募→面接でしょう。
サロンさんによっては、サロン見学・施術体験・などを行っている美容室さんも沢山あります。
直接お電話で問い合わせをしたり、求人サイトを通してサロン見学に行きたいことを伝えると、サロン見学の日程設定をしてくれるサロンさんも沢山あります。
まずは実際のお店の雰囲気を見に行き、面接を受けたいと思えば面接の依頼をすると良いでしょう!
「思っていたサロンと違った」と言うギャップが少ないですし、何度かその美容室に足を運ぶことで色んなシーンを見ることができます。
より自分に合った美容室を見つける為にも面接の1回だけでなく、足を運んでみてください!
一般企業には、職場見学・体験などはあまり行われていませんが、美容業界では当たり前に行われています。
美容師だからこそ、より大切にしたい「人」や「雰囲気」
自分に合ったサロンを見つける為に、ぜひ活用してみてくださいね!
サロン見学
サロン見学が出来ませんって美容室を聞いたことがないぐらい、どこの美容室もサロン見学を歓迎してくれます♪
実際、営業中にサロン見学に行くことで、営業中のスタッフさん同士のコミニュケーションや働いている姿、客層などを見ることが出来ます!
また、手が空いているスタッフさんがいたら話すこともできるので、必ずと言っても良いぐらいサロン見学には行くべきだと思います。
面接の場合、美容室オーナーもしくは店長が担当し、サロン外で行うこともあります。また、大手の美容室だと本社で採用担当の方が対応するケースが多いです。
サロンワークの様子やスタッフさんの雰囲気が見たい方は、ぜひサロン見学からスタートしてみてください!
ポイント
サロン見学に行くと言うことは、あなたもお店を見ていますが、サロンのオーナーやスタッフもあなたを見ています。
服装はあまり派手にせず、そのサロンで働いている自分をイメージして服装を選ぶと良いでしょう!
また、平日と週末の2回サロン見学に行くことも良いと思います!
- スタッフさんとコミニュケーションを取りたい方→「平日」
- 週末の忙しい時の様子を見たいと言う方→「土日」
よりサロンの雰囲気を見て知って、面接に繋げてみてください!
施術体験
施術体験は新卒の方を対象にするケースが多いかもしれません。
サロン見学の前にまずは
「お店を知ってもらいたい!」
「足を運んでもらいたい!」
そう思っている美容室は沢山あります。
新卒の方は、こう言った機会を活用して、実際にお客様として施術を受けにいくのも良いと思います。
「どんな美容室に就職したら良いか?」が明確でない場合は、施術体験からスタートしてみると良いでしょう!
サロン見学よりもリラックスして美容室に足を運べますし、お客様として美容室に行っているので働くスタッフとも沢山会話のチャンスがあります。
また、サロン見学よりも長時間美容室に滞在する為、色んなシーンを見ることも出来るでしょう!
体験入店
体験入店は、面接後に行われるケースが多いと思います。
面接→採用→入社ではなく、その前に実際働いてみて自分に本当に合っているのかを判断することも出来ます!
美容室の中には求人情報の中で体験入店歓迎と記載をしているサロンもありますし、記載がなくても直接確認すれば体験入店ができるサロンも多いと思います。
「本当に自分に合っている美容室なのかと悩んだ時」
「まずは実際働いてみて判断したいと思った時」
には体験入店を希望されると良いでしょう。
スタッフ同士のコミニュケーションやお客様との会話、接客スタイルなど、実際に働いてみることで、入社後にギャップを感じることは少なくなります。
面接前・入社前に美容師だから出来ることって沢山あるんです!
こう言ったことを活用して、長く安心して働ける美容室を見つけてください♪
まとめ
いかがでしたでしょうか?
自分に合った働き方・美容室選び方を紹介してきました。
参考になれば幸いです!
こちらの記事は、新卒にオススメのサロンや、専門店で働く美容師さんをまとめました。