美容師の中でもヘアケア知識が豊富で、 お客様の頭髪の状態を診断し、正しく対処できるプロとして認められている認定資格を
「ヘアケアマイスター」と言います。
美容師として長く活躍したい方は、こういった資格取得をきっかけに知識を増やしてみると、お客様からの信頼に繋げられるかもしれません。
今回は、ヘアケアマイスターとはどんなプロなのか?
どんなことを身に着けられるのか?
これから目指そうと思っている方に向けてご紹介します!
ヘアケアマイスターとは?
ヘアケアの知識が豊富で、お客様の髪の状態を正しく診断し処置することができる専門性の高い美容師のことです。
美容業界において名誉と権威ある称号
ヘアケアマイスターとはヘアケア知識が豊富でお客様の毛髪診断が正しくできそれに対する処置・アドバイスが的確にできる方へ与える称号です。
日本ヘアケアマイスター協会
「髪が傷んでいたので自分でケアを行っているけれど、あまり効果が・・・」と感じているお客様は大勢います。
カラーやパーマを行う際も、ダメージが少ない薬剤を選ばれる方も増えているのではないでしょうか?
実際、ダメージレスやオーガニックという言葉をよくメニューの中に見かけます。
トリートメントメニューや、ヘッドスパメニューと言ったヘアケアメニューも種類が増えています。
そんな中、ヘアケアマイスターがいれば、施術を受けるお客様にとって、とても頼りになる存在ですね。
美容師としての信頼度も上がるのではないでしょうか?
日本ヘアケアマイスター協会
日本では、日本ヘアケアマイスター協会が認定を行っています。
ヘアケアマイスターの受験資格は、美容師免許、または理容師免許を取得し、美容師、理容師として仕事に従事していることです。
スタイリスト、アシスタントなどスキルや職歴の規定はないので、美容師さんであればどんな人でも挑戦できます。
アシスタントさんは、普段から学ぶことが多くて大変かもしれませんが、プラスして勉強できれば、活躍の場も広げられるかもしれません!
ヘアケアマイスターができること
現状説明
お客様の髪の状態を見極め、ダメージ度や髪質を判断します。
その結果とお客様の要望を踏まえて、当日の施術内容を決めていきます。
次回の施術や長期的に見た施術の提案も信頼に繋がります。
また、その日の診断結果をお客様に分かりやすく説明することもスキルの1つです♪
技術説明
当日行われる施術内容を説明します。
施術内容について、どう言った施術を行っていくのか、カウンセリングの結果を踏まえた説明が必要です。
お客様がよく理解していない状態で施術を行うと不信感に繋がります。
事前に明確な説明があるだけでお客様に安心感を与えます。
次回も来店して貰うためにも、お客様が理解されるまでしっかり説明しましょう!
お手入れ方法
アフターフォローの部分です。
プロとして必要なケアは施術当日だけではありません。
お客様が自分でできるスタイリングやケア、気をつけることなどのアドバイスをします。
カラーやパーマなど、どの施術でも長く効果が持続すればお客様は嬉しいですし、担当美容師との信頼関係も深まります。
各施術についての正しい知識があれば、その日の施術、お客様の髪の状態を考慮してアドバイスしていけるでしょう!
ヘアケアマイスターになるために学ぶ内容は?
ヘアケアマイスター認定試験の出題範囲から学ぶ内容を具体的に見てみます。
認定試験は4段階に分かれています。
プライマリーコース
『毛髪の健康』
- 髪の毛の構造やダメージの原理などの毛髪化学
- カウンセリングや感触から今の髪の状態を見極め
- 髪の健康診断方法などの毛髪のカウンセリング
- シャンプー剤
- トリートメント剤の成分と働きなどのヘアケア剤
ミドルコース
『毛髪の健康:カラーパーマ』
- 髪色とメラニン色素
- ヘアカラー剤の基礎知識
- 発色とブリーチなどヘアカラー剤についての知識
- パーマ剤の基礎知識
- パーマの仕組み
- ダメージ対策とパーマプロセスについてなどパーマ剤についての知識
ヘアケアマイスター・一次
『毛髪の健康、カラーパーマ:スキャルプ・皮膚化学』
- 髪とヘアサイクル
- 頭皮の診断、抜け毛の診断などのスキャルプケア
- 皮膚のメカニズムとバリア構造
- パーマ・ヘアカラーの皮膚タンパク質に与える影響などの皮膚化学
ヘアケアマイスター・二次
『コミュニケーションスキル』
お客様が望んでいるヘアイメージを理解したり、お客様の髪の状況を正確に伝えるためのコミュニケーションスキル。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
認定試験は毎年5月・10月に開催されています。
合格率は、プライマリーコースが75%、ミドルコースが20%台、ヘアケアマイスターは一次二次がありますが、二次合格率が10〜20%台とのデータがあります。
美容師であれば受けられますが、合格率が低い難関と言えそうです。
すでに合格している先輩にアドバイスを求めたり、周りに協力してもらったりと、工夫して挑戦してみてください。
お客様のためであることはもちろん、手荒れについての項目もあり、美容師として長く活躍するためにも役立つ知識を得られるのではないでしょうか?
こちらの記事では、美容専門店についてまとめています。
是非参考にしてみてください。