近年、美容師は日本国内だけでなく、海外でも活躍する方が増えています。 アジア圏を中心に海外に店舗展開している美容室もあります。
研修で海外に行くサロンも多いので、意外と海外での美容師活動を身近に感じていたり、海外で活躍することに興味を持っていたりする方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、アメリカの美容師さんはどうやって美容師になって、どうやってサロンで働いているのかを調べてみました。
美容師免許の取り方
アメリカで美容師として働くには、その州によって規定が異なっているため、自分が働く州の決まりを知る必要があります。
ほとんどの州では、高校卒業または同等の資格があること、16歳以上であることが必須になっています。
美容師になるために必要な授業は、美容学校はもちろんコミュニティカレッジや専門学校でも学ぶことができます。
カリキュラムは通常9ヶ月間〜2年間です。
学費は$6500から$10,000くらいが平均のようです。
カリキュラムの代表的な内容
- 衛生面(Sanitation and sterilization)
- 髪形成(Hair shaping)
- テクスチャ(Texturizing)
- ヘアエクエステンション(Hair extensions)
- カラーメソッド(Color methods)
- パーマネントウェーブ(Permanent waving)
- サロン経営(Salon management)
授業によってはスキンケアやマネキュアが含まれている学校もあります。
美容学校に通う他に、州が認めているサロンでのカリキュラムを受ける方法も選べます。
こういった学校やサロンのカリキュラムを受講し終わった後、筆記テストに合格して卒業することが資格を取るために必要なことです。
州によっては技術試験もあるなど、違いもあるようです。学校を決める前にまずは、その州で美容師として働くには何が必要なのか調べる必要があります。
各試験に合格後、州の美容師資格を受け取ることができます。
美容師に必要なスキル
美容師になるために必要とアメリカで言われているスキルを紹介します。
- 技術だけでなく、お客様の話を聞き、何を望んでいるかを理解できるスキルが必要です。
- サービス面では、お客様が満足した状態でお帰り頂くには、技術だけではありません。丁寧な接客スキルも必要です。
- 最高のサービスを提供するためには、お客さまの話を聞くだけでなく、表情や動作からも何を望んでいるかを理解する力が必要です。
- お客様のヘアスタイルを一緒に決めていくために、ヘアスタイルの提案力も必要です。
- 時間管理も大切です。お客様をお待たせしないように、時間管理スキルも必要です。
美容師として働くには、学校を卒業後して資格を取得後も、常にトレンドを学んだり、講習を受けてスキルアップ・キャリアアップが必要と言われています。
美容師は求められるものは世界共通。必要と言われるスキルは日本と似ています。
技術職でも接客業でもあるため、両方の面のスキルをバランスよく求められるようです。
美容師の大変な面
実際に美容師として働く際に大変な面としてアメリアではどのようなことが挙げられているかというと
- 長時間の立ち仕事である。
- 薬剤による手荒れや服のダメージがある。
- お客様の来店時間に合わせて、サロンは平日の夕方からと週末の営業になる。
- パート採用のことが多い。
- サロンによっては歩合給のことがあり、仕事が少ないと十分に稼げない可能性もある。
などです。
自営業の美容師が多いことが関係しているのか、時間帯や働き方の面で、少し日本での悩みと違う部分があるように感じます。
日本の美容師とアメリカの美容師の違い
アメリカの美容師の2014年の平均給与は $27,940。日本円に直すと日本よりも高いです。
日本との大きな違いは州ごとに規定があることです。引越しなどで他の州で働く際は、その州の規定を調べる必要があります。
また、大きな特徴としては自営業が多いことではないでしょうか。
日本でも面貸しサロンや業務委託サロンが首都圏を中心に広がっていますが、その数はアメリカの方が多いようです。
美容学校卒業後、スタイリストとしてお客様を担当できるまで修行期間が長い日本とは違い、学生のうちにアシスタントのような期間は終わるようです。
一方、スキルアップ・キャリアアップに関しては常に努力が必要です。
技術職である美容師。デビュー後もスキルアップのための努力が必要なのは、全世界共通のようです!
参考にしたサイト
about careers

learn.org