皆さんは、美容師と理容師の違いはご存知でしょうか?
どちらも髪の毛を切ったり、シャンプーをしたりする美容のお仕事ですが
『理容室は男性客が利用する。』といったイメージを持っている方が多いかと思います。
意外と美容師と理容師のはっきりとした違いを知っている人は少ないようです。
そこで今回は「美容師」と「理容師」のお仕事内容を比べて、その違いを詳しく説明していきます!
法律で区別されています!
男性向けが理容室、女性向けが美容室というイメージが強いですが、最近では理容室に女性向けの顔剃りメニューがあったり、男性が美容室を利用することが増えていたりと、実際の両者の垣根は低くなっています◎
しかしこの2の職種は、それぞれの国家資格があり、業務範囲は法律により理容師法・美容師法で区別されています!
美容師法
美容師の仕事は
- パーマネントウエーブ
- 結髪
- 化粧など様々なの方法で、容姿を美しくすること。
『美容師法』に定義されています。
定義
美容師は「美容を業とする者」をいい、美容師法に基づき厚生労働大臣の免許を得なければならない。
美容師の免許を持たないものは美容を業として行うことはできない。
美容とは「パーマネントウェーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること」とされている。美容師がコールドパーマネントウェーブ等の行為に伴う美容行為の一環としてカッティングを行うことは美容の範囲に含まれる。
また、女性に対するカッティングはコールドパーマネントウェーブ等の行為との関連を問わず、美容行為の範囲に含まれる。染毛も理容・美容行為に含まれる。業とは反復継続の意思をもって行うことで、有料・無料は問わない。また、美容師が美容を行う場合には器具やタオル等を清潔に保たねばならない。
美容師法概要|厚生労働省美容師法概要について紹介しています。
理容師法
理容師の仕事は
- 頭髪の刈り込み
- 顔剃りなどの方法により、容姿を整えること。
それらは『理容師法』で定義されています。
定義
理容師は「理容を業とする者」をいい、理容師法に基づき厚生労働大臣の免許を得なければならない。理容師の免許を持たないものは理容を業として行うことはできない。
理容とは「頭髪の刈込、顔そり等の方法により容姿を整えること」とされており、刈り込み等の行為に伴う理容行為の一環として男子に対し仕上げを目的とするコールドパーマネントウェーブを行うことは理容の範囲に含まれる。染毛も理容・美容行為に含まれる。業とは反復継続の意思をもって行うことで、有料・無料は問わない。
また、理容師が理容を行う場合には器具やタオル等を清潔に保たねばならない。
理容師法概要|厚生労働省理容師法概要について紹介しています。
美容師の仕事
美容師になるには厚生労働大臣が指定する美容師養成施設又を卒業し、国家試験に合格する必要があります。
美容師とは、美容師法にもあるように、カット、パーマ、カラーリング、化粧などで【ヘアスタイルや容姿を美しくデザインする】美容のプロフェッショナルです。
髪に関する仕事だけでなく、メイクや着物の着付けを担当することもあり、身につけられる技術の幅も広いです。
そのためブライダル業界や成人式の仕事、テレビや雑誌撮影のヘアメイク担当としても多くの美容師が活躍しています。
さらに、美容師免許があると目元の施術を行うこともできるので、アイリストとしても活躍できます!
理容師の仕事
理容師になるには、美容師と同じように、厚生労働大臣が指定する理容師養成施設又を卒業し、国家試験に合格する必要があります。
美容師は美容全般を担当し、人を美しくするお仕事であることに対し
理容師は【容姿を整えること】がお仕事です。
理容師の技術の中心はカットです。
カットのプロですので、カット技術は美容師でもかなわないと言われています。
「美容師」と「理容師」の違い
この2職種の違いには、日本の歴史も深く関係していているようです。
女性は髪を結っていた歴史が長かったのに対し、男性は明治時代の断髪令以来、髪を切るようになったことも関係しているとも言われています。
理容師に向いている人の特徴は、美容師と同じく、技術はもちろん美的センスやコミュニケーション能力があると有利です◎
また、美容室に比べ男性客が多いことから、髪の毛や頭皮について 相談されることが多く、確かな知識も求められます!
美容室と理容室の見分け方
赤、青、白のサインポールがあれば床屋、無ければ美容室です!
サインポールを置く義務はありませんが、ほぼこれで見分けられます。
これは世界でも共通のルールのようです!
理容師はカミソリを使います
2職種の大きは違う部分は、カミソリを使うところでしょう!
活躍の場はサロンワークだけでなく、訪問理容を行っている企業もあります。
- 理容院
- 理容室
- 床屋
- 介護施設
また、ブライダルやエステサロンにて女性のシェービングメニューが増えており、ここで活躍している理容師が増えています!
シェービングの施術には理容師免許が必要なため、こういった職場では女性理容師の需要がとても高いです♪
シャンプーの姿勢
そして美容室と大きな違いが、シャンプーの姿勢です。
美容室では、シャンプー台に移動して仰向けになり髪の毛を洗いますが
理容室の場合、 散髪台の前をあけると、シャンプー台が出てくるようになっていて、前かがみになり髪の毛を洗います。
理容師の活躍の場
近年、理容師を目指す人が減っているというデータが出ています。
理容室が減っていることも、みなさんも生活をしていて感じているかも知れません。
そうなると、理容師の就職先が減っているようにも見えますが、先ほど紹介したように、理容師の活躍の場は理容室に限りません。
美容師も美容室以外での仕事が増えていることと同じく、理容師も今後さらに活躍の場が広がっていく可能性のある職種と言えます。
また、サービスにこだわった理容室などがメディアに取り上げられるなど、新たな形式やイメージを作り上げ、客層を広げている理容室も注目されています◎
どんな分野で活躍の場が広がるのか、どんな形態が生まれるのかなど、今後の展開が楽しみな業界と言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
このように、現在の法律では美容師と理容師は資格も業務範囲も異なります。
つまり身に付ける技術も活躍する職場も異なるのです。
美容師か理容師で進路を悩まれている方は、将来自分がどこで働きたいのか、何をしたいのかを考えて進路を選ぶ事をおすすめします♪
こちらの記事では、理容師のなり方から活躍できる場所をまとめています。
是非参考にしてみてください!