美容師として働くために必ず必要なものが「美容師免許」です。
美容師として働きたいみなさん、美容師を目指している方、進路を迷っている学生さんなどに向けて、美容師免許についてまとめてみました!
美容師免許はなぜ必要なのか?
A:美容師としてお仕事をするにはまず「美容師免許」の取得が必須です。
「美容師免許」とは厚生労働省が定めた国家資格(※)です。
美容師の他にも、現在は目元の施術をするアイリストとして活躍するためにも必要な免許です。
※国家資格とは法律に基づいて国が実施する国家試験により、分野に於ける個人能力・個人知識判定され行政が確認し、その権限に基づいて一定の行為(美容師免許だとカットなど)を行うことを許可するもの資格です。
美容師は国家資格として認定された信頼性の高い職業です。
美容師免許を取得する方法
1.厚生労働省が認定した美容専門学校を卒業する。
美容師国家試験を受験するためには、厚生労働大臣が指定する美容師養成施設を卒業する必要があります。
美容学校を選ぶ際には、厚生労働大臣指定かどうかを確認しましょう。
美容学校には、昼間課程・夜間課程・通信課程の3つの課程があり、修業期間は各課程によって異なります。
・通学課程:昼間課程2年以上 夜間課程2年以上
・通信課程:3年以上
着付、ネイル、エステティック、メイクなども学ぶ学校が多いですが、選択科目などでその学校の特徴があります。
自分が学びたいことと、学べる内容が合っている学校を選ぶと、将来の活躍の場も広がるでしょう。
2.美容師国家試験に合格する
専門学校を卒業することが試験受験資格になります。
試験は、厚生労働省が指定した試験機関財団法人理容師美容師試験研修センターによって実施されています。
美容師の国家試験内容
免許取得の最後の難関、試験の内容について見てみましょう。
国家試験は年に2回「春」と「秋」に行われます。
筆記試験の科目
- 関係法規・制度
- 衛生管理(公衆衛生・環境衛生、感染症、衛生管理技術)
- 美容保健(人体の構造及び機能、皮膚科学)
- 美容の物理・化学
- 美容理論
筆記試験は100点満中、60点以上で合格ですが、1科目でも0点があると不合格になってしまいます。
※筆記試験のみ合格した場合は、筆記試験合格証明書が交付されます。
次回受講する試験に提出すると筆記試験が免除となります。その場合は実技試試験のみ受験することになります。
この実技試験が不合格の場合、次回受験は、筆記試験と実技試験の両方を受験する必要があります。
実技試験の科目
1.美容の基礎的技術
第一課題:カッティング
第二課題:オールウェーブセッティング
2.衛生上の取り扱い
身体・用具類の衛生状態及び衛生上の取り扱い
※実技試験のみ合格した場合は、実技試験合格証明書が交付されます。
次回受講する試験に提出すると、実技試験が免除となります。その場合は筆記試試験のみ受験することになります。
この筆記試験が不合格の場合、次回受験は、筆記試験と実技試験の両方を受験する必要があります。
合格率
第47回の受験者は19,852人、そのうち合格者は17,266人でした。
合格率は88.5%です。
過去のデータを見てみると、春の試験は32回のように50~60%の合格率ですが、秋の試験では、80%ほどになっています。
美容師免許は大切に保管しましょう。
国家試験に合格し申請が済むと、美容師名簿に登録され、美容師免許が交付されます。
免許は卒業証書と同じような、証書タイプで発行されます。
証書はカードタイプ等ではない為、保管時に紛失してしまわないように気をつけましょう!
この美容師免許を使うシーンは、美容室に入社したり美容室を開業するときのみです。
例えば、独立に向けて銀行や信用金庫等で融資を受ける際に、美容師であることを証明するために必要になることがあります。
もし無くしてしまったら、再発行できます!
この免許をなくしてしまった場合でも再発行することは可能です。
美容師試験研修センターのサイトから申請書をダウンロードして、申請書の書き方に沿って記入します。
そして郵便局に行って手数料を払込書を使って支払い、そのまま郵便局で簡易書簡で郵送すれば、約2週間程度で再発行されたものが届きます。
美容師生活スタート
美容師免許を取得できると、美容師として働けるようになります。
しかし、すぐに美容室でお客様の髪を切れるわけではありません。
免許取得後は、美容室に就職し、そこでカリキュラムを進めながら美容師としての実践的な技術を身に着けていきます。
お客様の髪を切ったり、カラーリングやパーマ全てを一人で担当できるようになるまでは、2~3年ほど。
ここを乗り越えられれば、スタイリストとして活躍できるようになります!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
美容師免許は、美容師として働くために必ず必要です。
しっかり勉強して、夢の美容師を目指しましょう!
こちらの記事では、アシスタントからスタイリストになる過程をまとめています
是非今後の参考にしてみてください。